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エルサルバドル


95.EL Salvador

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エルサルバドルに人間入国。
そしてバイク入国の手続き。
かなりてこずった。

誰も教えてくれない。
誰もいない。
看板のない怪しい倉庫が税関だと、誰がわかろうものか。

インテリ風の私服の税関職員が対応してくれた。
警備兵が何人もいて、観光バスが何台か入ってきては、荷物検査をしていた。

南米からのドラッグ輸送ルートにもなっている中米では、時々過剰なまでの検査をおこなう。
軍犬のシェパードと仲良くなったら、警備兵から仲良くするなといわれた。

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警備兵のおじさんにメッセージを書き込んでもらった。
背中が人生を物語っている。
グアテマラからきていたトラックドライバにもメッセージを書いてもらった。
彼らはここからの道路状況や治安を教えてくれた。
治安は、ことあるごと聞かないと大変な目にあう可能性がある。


入国してしばらく走ると、家の庭先でバーベキュをしている家族をみかけた。
ここは平和なんだなと思ったが、エルサルバドルといったら数年前まで内戦が起きていた国。
キャンプを張れる場所もなく、やむなくホテルに入った。あとで調べたら内戦は20年前におわっていた。
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日本の典型的なレジャーホテル。
バイクを屋根つき車庫に入れて食堂に行こうとしたら「このへんは危険だから俺がついていくよ」とホテルのボーイ。
食堂はなく、代わりに商店に行き、食材を買い込む。調理はホテルでやってもらうことにした。
売られていた食材は、鶏肉と冷凍ポテト。これだけ。

中南米では本当に鶏肉ばかり食べた。
「鶏肉」以外のスペイン語がいえたらもっと色んなものが食べられたと思う。



むかしアメリカをバイクで一周したとき、こんなことがあった。
しばらく肉ばかり食べていた私は、マクドナルドでサラダを注文した。

「サラダ・ワン・プリーズ」

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しかし店員は私の言葉に「なに?なに?」と、理解してくれなかった。
メニューといえば、ハンバーガーとポテト、それにサラダしかない。
店員は「サラダ」を連呼する私を変な人だと思っただろう。
最後までサラダを理解してくれることはなかった。

この出来事から分かるように、大切なのはコトバでなく、相手が本当はなにを言おうとしているのか解ろうとするその気持ちだろう。

日本人の日本語をよく聞いてみると、表面だけでは理解できない会話がとても多い。

外人からは本音をいわないと揶揄されることもあるけど、
相手を思いやる気持ち。これこそ、言葉の表面だけでは理解できない日本語の姿ではないだろうか。

日本語に多い表面不理解語。これこそ「思いやり」が備わっている言葉である。
日本語の難しさと、日本人が昔から持つ特異なまでの優しさに気づいたのは、私が日本に帰ってきてからになる。


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エルサルバドルに入国して、一番最初に話しかけてくれた家族
この頃になると当初まったくダメだったスペイン語が日常会話程度ならほぼ理解できるようになっていた。
よくスペイン語圏のひとに「どこで習った」と聞かれる。
私はこう答える。

道の上の先生たちに。

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Author:masatorakun
皆様、こんにちは。
大型バイクのハーレーダビッドソンで世界一周したときの日記を再現しました。
楽しんでいただけると嬉しいです。

*写真転用コピ等禁止予めご了承ください。

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