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マラケシュ

35.Marakech Moroc
マラケシュ
繝「繝ュ繝・さ+(153)_convert_20091226233106
この地名はむかしから脳裏に焼きついていた。
なにかキノコみたいな地名だし、なにより松田聖子の歌でマラケシュを唄っているのがある。
こんなミーハーな理由から、有名な古い市街地マラケシュに行ったのである。
もともと世界遺産に興味はないが、マラケシュだけは絶対に行きたかった。

マラケシュに到着したのは昼すぎ。
モスクで礼拝をするイスラム教徒たちを横目に、電柱脇にバイクを停めた。
電柱のある場所は側道の一段上だ。この段差、日本の場合は30センチそこそこの段差で歩道にあがれるのに対し、モロッコの段差は50センチある。車体底をガリガリしつつバイクを上にあげ、電柱に盗難防止のワイヤーをくくり付けた。
繝「繝ュ繝・さ+(147)_convert_20091226233810


その場で水を頭からぶっかけていると、電柱から20mの位置にあったバイク屋の店主が話し掛けてきた。
「よう、どこからきた?」
「日本だよ」
「そうかそうか、そのバイクと俺のバイク交換しないか?」
店主のおじさんが指差したのは50ccのスクーターだった。
こいつ本気で言ってるのか?

じつは本気でハーレーとスクーターを交換したいのだという意思が伝わった。帰り際も同じことをいわれたからだ。
私はふざけるなという態度を取ったが、だからといってバイク屋の店主が不親切な態度を取るということはない。
店主のおじさんは「店内で休んでいけ」と、二畳ほどの二人座れば目一杯の狭い店内に椅子を出し、水を飲ませてくれた。
その水だが、水道水だったため、自分で買いに行くことにした。

バイク屋には店主の息子が二人いた。
繝「繝ュ繝・さ+(111)_convert_20091226233346
高校生ぐらいの長男は日本製のツーサイクルのスーパーカブを修理、小学生ぐらいの次男は私の買い物につきあってくれた。
私は次男にコーラをご馳走しようとしたが、断られた。
ケーキはどうかと聞いても、それも断られた。あって損はない水さえも断わられた。
モロッコ人はもらえるものをほぼ確実に断る傾向にある。
それは宗教上の理由なのか、もらえるものはミカンの皮でももらえという日本人の教えとは違う。
ほかにも常識の違いにびっくりすることが多々あった。

モロッコ国内ではモロッコ人は酒を飲んだら逮捕されるかわりに、警官も仕事中にイケナイタバコを吸っている。
処女が結婚する意思のない男性とセックスをするとその女性は死刑にされるなど、イスラムの規律はかなり厳しい国なのだ。
一応2004年にはイスラムの教えもかなり緩和されたといえ、モロッコで酒を売っている場面は一度もみなかったし、大きな街で時おりみかけた若い女性が顔を出して歩いていれば、みんながみんな女性のケツに視線が釘付けだった。
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貴重なモロッコ人家族の写真。モロッコ人は写真を撮らせてくれない。



それにしてもモロッコ人は本当に親切だった。
私はなにか恩返しがしたいとバイク屋の店主に言っても「そんなものはいいからバイク交換してくれ」としつこく中国製スクーターを勧めてきたのであった。
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次男の写真、一番奥にみえるだろうか。鉄の箱に日本語が書かれているのが。
お礼というか、バイク屋の店内に置かれた鉄の箱に白いペンでメッセージを書かせてもらった。
こんなマイナーな通りに日本人がくるとは思えないが「マラケシュは最高、俺も最高」と書いた。
ついでに私の名前をもう一度おおきく書いたら、バイク屋の店主は「これは俺がカッコイイって書いてあるんだろ?」と聞いてきたので、そうだよと適当に答えておいた。

熱射病状態。フラフラしながら旧市街へ歩いて行くと、まるで迷路のようだった。
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影に入ると涼しいが、水分だけは充分に摂っていたものだからシッコに行きたくなった。
迷いに迷い、迷路の一番奥にたどり着くと、そこには6畳ほどの広場があり猫が寝ていた。
私は迷うことなくズボンを下ろし用を足そうと思ったその時、すぐ近くにイスラム教徒の白い服を着たヒゲモジャの若い男が通りかかった。
その男性はむかし付き合っていた彼女のお兄さんにそっくりで、私は好感をもちつつ「トイレ貸してくれ」というと、ちょっと待ってろ。
そういって、重い扉の奥に消えた。
5分してから男性が出てきたかと思うと、口にひとさしゆびをあてて静かにしろという態度を取りながら建物の中に案内してくれた。
中は、なにか宗教的な雰囲気で、町の雑踏どころか音すら聞こえない。
私がトイレを済ませていると、どこからともなくコーランの音が聞こえてきた。
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旧市街での想い出はこれぐらいだろうか。


市街地を歩くと、マラケシュは観光地なので客寄せが大勢話し掛けてきた。
「酒あるよ、女あるよ、ケムリあるよ イッヒヒヒヒ」
どこへ行っても観光地は観光地。
市街地や観光地にその国の本当の姿はない。

それにしても一旦迷い始めるとマラケシュの街は大きいので抜けられない。
いくら歩けどバイクを置いた場所に戻れなかった。



三時間ぐらいさまよっただろうか。
私はあることに気がついた。
それはカメラでとったバイク屋の画像を誰かにみせれば場所がわかるんじゃないかと思ったのだ。
そこで、そのへんに歩いているモスリムに画像をみせると「あーしってるぞ!」そういってバイク屋まで案内してくれた。
のだが、どうやらそのひと勘違いしていたようで、行けども行けども市街地から抜けられなかった。
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Author:masatorakun
皆様、こんにちは。
大型バイクのハーレーダビッドソンで世界一周したときの日記を再現しました。
楽しんでいただけると嬉しいです。

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