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地の果てからの手紙

57.Carte desde fin del mundo
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南米アルゼンチン
マゼラン海峡
海峡を越えてフエゴ島
南緯55度
世界最南端ウスアイア

この言葉だけでも、いったいどれほど遠いのか、想像がつかない。
この地の果てに、49年前、日本の大阪からアルゼンチンに引っ越してきたお婆さんがいた。
名前は上野綾子さん。
そのおばあさんは、日本人向けに部屋を提供していた。上野山荘である。
私はこの宿に一週間ほどお世話になった。

9月という冬の終わりを迎えた極寒の最南端。
地元の人に道を聞きつつ先導してもらってたどり着いた上野山荘。
強風で走行中のバイクがなぎ倒されそうになった。雪に見舞われ超ヘトヘトで部屋に入る。
ゴーグルが曇るほど暖かい部屋。たたずむお婆さん。あれ、静岡か?
おばあさんは出会って数日でとらさんと呼んでくれた。
毎晩ご飯を一緒に食べた。
ひさしぶりの日本食。
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色々なお話をしてくれた。
日本を経つときの気持ち。
この土地に移り住んだ理由、そしていまの心境。
いまではあの時のお話が多くの人を勇気づけている。
家族や友達、自分の気持ちを。
そう思わせてくれた数々の心意気。

私には中学の頃だいすきだった彼女がいた。
彼女に手紙を書いた。

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パタゴニア特有の強風が吹き荒れ窓ガラスがユれる
私はおばあちゃんの魂の声を聞き決心した。
同時期に宿に泊まっていた夫婦がいて、きっと中学の恋人に絵葉書なんて笑われるだろうなと事情を説明すると、素敵だねといってくれた。
素敵Doingを正当化できるのも地の果てのおかげであり、ストーブの暖かさなのだと思う。
南極ペンギンの絵葉書の裏に簡単なメッセージを書いた。
「地の果てには雪がありました、あなたは幸せですか?」
彼女に求めるものが確かでなかったから、気の利いたことは書けなかったし、連絡先も住所もよく分からないままポストに投函した。
私は、これでいいんだな?いいんだよな?と自問した。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

先日、彼女の母校である第三小学校に生き方講演会の授業に行った。
日記に書いたような内容を、生徒に伝えた。
この話は当初しないつもりだったが、このときの心境はこの旅でとても重要なものだったし、真実を伝える責任が私にはあった。
彼女の話になると、生徒の表情が更に真剣なものに変わった気がする。
伝えたことに、間違いなかったと確信している。

先日、アルゼンチンを旅した友人とファミレスで食事をしたときのことだ。
なんとウェイトレスが彼女のお姉さんだった。
結婚指輪をはめたお姉さんに、彼女の近況を聞いた。
いま彼女は

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これでいいんだと思えた。


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Author:masatorakun
皆様、こんにちは。
大型バイクのハーレーダビッドソンで世界一周したときの日記を再現しました。
楽しんでいただけると嬉しいです。

*写真転用コピ等禁止予めご了承ください。

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