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銃声



85.Colombia
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コロンビアに入国して数キロでガス欠になった。
上り坂を少し押すと、もう汗だく。
しかもぜんぜん進んでいない。10メートルぐらい。

たまらず車体を揺らしてキャブレターに、ない筈のガソリンを送り込む。

エンジン掛かり、二分でガソリンスタンドに到着して助かった。

外国には珍しく、店員が給油してくれるスタンド。
そんな給油の最中、どこからともなく銃声。
日本の山中で聞く散弾銃がどーんなら、今回のはパンという感じ。明らかに軽い。
いままでも何度か聞いた銃声、しかしそれがコロンビアというだけで質が違う。
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友人の話では、コロンビアは意外と安全と聞いていたから、あのやろう嘘800と思いつつ八つ当たりしたい気持ちw。
やべーなー。と独り言。でもなぜか冷静。
心の底では、拳銃がなんだ。なんでもきやがれ。先にやっつけてやる。そんな感じ。
危険への意識が完全に麻痺している。

他のコロンビアの市民は、銃声を聞いても見向きもしない。普通に歩いていた。

雨が降ってきた。
その雨は大雨になった。
パスト市に入ると、その雨は雷雨になった。
逕サ蜒・571_convert_20110715001816

雨宿りで駅によると若者ふたりに話しかけられた。
見た目は不良、でもマジメな学生だという。
写真を撮らせてもらったら、じゃあ今度は俺たちが君の写真を撮ってあげる。
そう言って、彼らはカメラを貸してごらんなさいという。
素直に渡せない自分がいた。

なぜカメラを渡さないんだと聞かれて、私は時間がないと答えた。
この人たちが信じられないのでなく、自分自身の危険への感覚が信じられなくなっていた。
本当はコロンビア人は、人懐っこくてとても優しいのだが、顔が怖いというだけで警戒したのだった。
実際、この旅二度目、ペルー以来の無意味に足が震えていたのもある。
彼らはきっと根は善良市民なのだろう。


sinnnosuke.jpg
上の写真、右側のコロンビア人が、被災地支援で行動をともにする慎之介に似ていた。


パスト。
国境付近はゲリラが多いので宿に泊まる。
「Yokohama」という宿をみつけて即決した。
日本人宿だと思ったからだ。
店員は全員コロンビア人だった。

なぜ「Yokohama」なのかを聞くと、全員知らないといわれた。
近くの食堂を案内され、鶏肉一匹を喰って外に出ると、また雨がザーザー降っていた。
街頭まばらな薄暗い繁華街、横断歩道で明らかに市民と違ったオーラを放つ男がいた。

そいつとすれ違う瞬間のことだ。
そいつは、眼の玉が青白く光っていたのだ。

びっくりした。
鳥肌が立った。

目の光はまぶしくないのだけど、みると、それはまるで蛇だった。
あの目は明らかに市民のものではなかった。
いまでも、あの眼の玉は忘れることはできない。

私は、早足で近くの店に駆け込んだ。


性格に苦しんでいる人は、口元をみれば判る。
自分のことしか考えていないひとは、眼の色でわかる。
そしてヤバいやつは、見なくても判る。

みないほうがよい人種もいるのだと知り、銃声より怖い眼があることもこのとき初めて知った。

逕サ蜒・572_convert_20110715001925

駆け込んだ商店でビール2本を買って宿に戻った。

ビールは洗剤のような味がした。

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Author:masatorakun
皆様、こんにちは。
大型バイクのハーレーダビッドソンで世界一周したときの日記を再現しました。
楽しんでいただけると嬉しいです。

*写真転用コピ等禁止予めご了承ください。

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