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Costa Rica

91.Costa Rica

パナマ北部ではスコール気配の雨雲がかすめて一分間だけ超どしゃぶり。
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洒落た道端レストラン。タンシチューのスープ。南米では見かけなかった日本ファミレス風盛り付け。

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たったさっき生まれたばかりの客がいて、ずっと私を笑顔で凝視していた。

旧型式のシボレーカプリスのパトカー。
アメリカではとっくに廃盤になっているパトに、追い抜きざま声を掛ける。


「北は、この道でいいのか?」
「ああ,あっち」
助手席の黒人警官がふんぞり返りながら、だるそうにそう答えた。
窓は全開で大量の風を巻き込んでいるのに警官の額には汗が浮いている。
毎日こう暑いと体調管理も大変だろう。
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コスタリカとの国境に差し掛かった。中米初の国境越え。
バイクの出国手続きがいかほど面倒かと思いきや、すぐに出国スタンプがおりた。
バイクを停めたところに陽気なおじさんが近寄ってきた。表情は陽気なのだが、どことなく悲しさを帯びている。
彼の笑顔がパナマ出身ではないと察した私は、

私は、
「どこからきた?」
おじさんは、
「エルサルバドール」
とこたえた。
エルサルバドルとは1980年代にニカラグアと共に激しい内戦をしていた国だ。

おじさんは、私のバイクをみて、「ボニータ」と言った。
ボニータとは「可愛い」という意味だ。南米でも何度も言われていた。
仮にも日本を発ってから一度も洗車していないバイク、中米に入り更に汚れを増した。

「このバイクが可愛いだって?」

「ああ、きれいなバイクだな」

おじさんは、国境の雑踏に消えるような声で笑った。

すかさずエルサルバドルの治安情報を尋ねた。
サルバドル含め、中米諸国は比較的治安も安定しているらしい。
ただしこれも地元民の判断なのでわかりかねる。貧富の差も無視できない。
おじさんのYシャツは襟元が黒くすすけており、全体的に穴がちらほら。


それにしても中南米の国境は、どいつもこいつも怪しいやつばかり。
怪しい男たちがソワソワしてて、大勢が行き来し、まくしたてるやつ、両替商、国境警備兵、警官、税関職員など、騒然としすぎている。
こんなおかしな雰囲気に慣れてしまったら、もうどこへ行ってもテンパることはなくなる。



コスタリカ側に入国の申請をする。
窓口に書類を提出すると事務所内のクーラーの冷風が小さな窓口からジンワリ腕に伝わってきた。
もうすぐクリスマスだというのに外気は36℃。じめついた盛夏だ。

バイク運転中は、多くの服を着ている。夏でも必ず長袖上着も羽織る。風があたると疲れやすいし転倒でもしたら素肌では大変である。
この日も真夏だけど長袖Tシャツに上着を羽織り、ジーンズの上から皮製チャップスを履く。汗ビッショリ。
ただ、通関作業中暑いからと言って上着を脱いでバイクの上にでもおいて置こうものなら、即刻行方不明になる。厚着をしたまま汗だくで入国手続きを行ったのだった。

入国管理官のおばちゃんが昼飯を食いにいってしまってしばらく休憩らしい。
この暑さじゃきっと事務所内から外出していないだろう。見えないところで弁当でも喰ってるなと思った私は、大声でアドアナ(通関)!と叫んだ。

するとやっぱり事務所裏で昼寝していたおばさんが不機嫌そうに出てきて、とりあえず書類提出。おばさんはドキュメントをコピーしないと入国できないといってふたたび奥へ引っ込んでいった。

中南米諸国にはコピアスという名のコピー専門店がある。果たしてこの家業で食っていけるのかは不明だが、完全にコピー専門店「コピアポ」は、いたるところに存在する。この日は日曜。どの商店も休みが多く、計5件、アスファルトの塀で囲っただけのコピー専門店はすべて休業。番犬だけ稼動していた。

コスタリカ初日はコピー屋に詳しくなれた暑い日だった。
顔中傷だらけの兄さんにコピー屋を案内してもらい、ようやく灼熱の通関作業を終えたのだった。

コスタリカ入国後、数分で大雨が降ってきた。
しばらく走ると警備兵がいて、この雨のなか一台一台ていねいに検問をやっていた。
あいかわらずライフルを肩にかけている。顔は優しそうだ。

ガソリンスタンドで休憩。超どしゃ降りの大雨スコールと雷。
いくら待ってもやまない本降りの中を走り出した。
いくつも山を越えた。信号のない直線。時速80キロの風。小雨になり気持ちよい。

コスタリカには悪しき噂が飛び交っている。
ピアスをしている旅行者は、耳をそぎ落とされるという恐ろしいモノだ。生活資金を稼ぐため耳を刈り取ってしまう部族らしい。
まるでDVD本当にあった怖い話をみた直後の風呂場での洗髪だ。ぞくぞくする。
平和そうな山道をのどかに進んでゆく。



山を超えた先に、小さな町がでてきた。
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コスタリカの通貨をおろすためATM、その後レストランに立ち寄った。
日曜夕方。地元民の憩いの場。きている客全員を巻き込んだカラオケレストラン。
元々壁などあるはずもないオープン極まりないレストランに、50人ほどの客、カラオケに出迎えられた。
もちろんコスタリカ人しかいない。
観光客は皆無。
地名も無いような田舎。
耳削ぎ族はこのなかにいるのか。
ああ、ぞくぞくする。
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夕方7時半。家族団らんのなか、高校生の娘が歌う、コスタリカジイサンズによるシャンソンも流れた。
スウェーデンでみたカラオケ店と同じく、うたい終わると客の全員から拍手喝采。のどかである。
耳をそぎ落とす部族はどこへ行ったのか。

コスタリカの金はコインがでかい。なかでも巨大コインは500円玉の1.5倍ある。
ポケットにずっしり。エクアドルのコインもでかいけど、レベルが違う。5枚もあると身体の一部だ。
貧乏性とは不思議なもので重たいコインを数枚所持しただけで金持ち気分に浸れる。

翌日のレストランでは巨大コイン6枚分の価値ある牛のシチューをたべて、巨大コインは一枚しか残っていなかった。
どうしても巨大コインを日本に持って帰りたくて、あえて小額紙幣を使ったのだった。

私は、いつのまにかコインコレクターになってしまった。
もちろんお気に入りはコスタリカの巨大コイン。それにデンマークのコインはハート文様が飾られていてかわいいのです。5円玉みたいに穴も開いているものもある。穴の開いたコインは、やっぱり嬉しい。なぜか知らんが、うれしい。男性は穴が好きな好例としてロシアの警官に恐喝されたとき日本の5円玉をみせたらすごく喜んで奪い取られたのだった。代わりに変なコインをくれたので許す。

中米は日本と同じような道幅で、山道も多いことから、南米のように100キロ以上でぶっ飛ばすことはできない。
まったりと進んだ。
それでも何度か警察に停められた。
ワターシスペインゴワカ~ラナイ。これでたいていは大丈夫。コスタリカまでは。
問題はニカラグアからの警官だった。


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Author:masatorakun
皆様、こんにちは。
大型バイクのハーレーダビッドソンで世界一周したときの日記を再現しました。
楽しんでいただけると嬉しいです。

*写真転用コピ等禁止予めご了承ください。

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