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中米ニカラグア

92.Nicaragua

中米はヨーロッパ。
ヨーロッパを走ったとき、出会いには素晴らしいものがあった。スイスやスペイン、スウェーデンなどの出会いは宝物です。しかし、ロシアみたいに危険なことやハラハラすることがヨーロッパではほとんどなかった。安全安心。バイクで旅するにはいうことない。
これが海外を走る旅なのか。
しかしそれからアフリカ大陸に渡りモロッコを訪れたとき、ワクワクする楽しさをシベリア以来再確認できた。

逕サ蜒・871_convert_20111025010509

同じように、南米は、ヤバいことばかりだった。
だから、その後つづく中米は、もしかしてヨーロッパのような感情になるかもしれない。

案の定、中米に渡ると、パナマからまた「こんなもんか」病が再発した。
安全なのだ。変なやつも遠巻きにみているだけで絡んでこない。道を尋ねると黒人は明らかに無視してくるけどw
中米はまるで先進国のようだった。

もともと世界遺産などの名所を歩く気はなかったから、わざわざハラハラすることをアンダーグラウンドな裏道スラムに出ては、トラブルやその国のリアル(負の部分)を探して走った。

私にとって、負、こそ、リアル。
負、つまり世間からのはじかれモノ、特に不良。
不良といっても、ならざるをえない状況のひとたち。

この不良こそ、内情を切実に公言する。

日本の場合、不良が本気で力をだしたらでかい。国が変わる。
国政に関わったらどんなに素晴らしいかと思う。
くだらない縛りや無意味な決まりに反抗するでなく、俺たち関係ないからと動けてしまえるのは不良の特権で、本気で無駄と思ったそれら決まり事を取り除く作業ができるのは特に不良に多く、その作業をしなければいけない責任も勿論ある。それだけのパワーがあるから。

日本の不良とは一味違う中米の不良。そんなひとたちに数多く遭遇した。しかし行動を興している不良はわずかだった。なぜなら圧力が大きく命に関わる事態に成りかねない。そしてスラムに住む人たちに活動する余裕もない。

私の心情を旅神様が知ったか知らずか、中米の印象がここ、ニカラグアからガラッと一気に変わることになった。
ワクワクの国、ヤバい中米。
しかしなにが起きてももうなにも怖くない。この怖くないのが今後ひとつの弱点になった。


同時にずうずうしくなった。旅先で出会う、親切にしてくれる人には最低限自分の課したルールをもって接しているつもりの私だが、こと指示でしか動かない通関職員などの行政相手だと、ずうずうしさと押しがないと自分が損をする。
好例を紹介します。

酷暑のなか、コスタリカとニカラグアの国境に到着した。
まずバイクを洗車してからの入国になる。検疫は無かったが洗車は強制だ。変な種子や菌を持ってこないようにという理由で洗車に1000円掛かるという。きっとこれもワイロだと思い、しつこく交渉すると、100円になった。あとで聞いたら洗車300円との情報が載っていた。バイク下回りの高圧洗浄だった。

コスタリカを出国。
出国手数料という名のものを請求された。
税関職員に手数料の件で、
nib.jpg

ざけんなばかばか等どうのこうの言ってたら手数料が無料になった。
たぶん私は中南米のなかでも悪い部類に属していた。怖いものを知らないのは強みだ。
過去の旅行者が素直に手数料を払っていたのかもしれない。
ついでに写真を撮ったら税関職員が男から女に代わった。相当プレッシャを与えた。
人は暑いと、無理やり自分の意見を通そうとする。この日ニカラグアは35度ぐらいあったと思う。


ニカラグア側の税関職員のおじさんは、原始人みたいな顔で、なかなか入国させてくれなかった。
顔が屈強すぎて申し訳ございませんと謝罪してほしかった。そんな顔つき。

3時間以上もバイクの入国に手こずった。こんな時間のかかった国境超えはニカラグアだけだ。
当初、これが時間稼ぎだとは思いもしなかった。

じつはこの日、ニカラグアの選挙の日。結果次第では国が混乱する恐れがあったのだ。
情勢不安定な地域は政治家ひとりで国民の生活が一変する。

情勢安定している日本においても地方の市議会で、もしそれをみた一般市民は全員が信用しなくなるであろう超どうでもいい質疑を議員達は延々繰り広げている地域もある。
政治に興味がなくても生活が成り立つ我々日本国民は、情勢不安定な国の人たちより断然マシである。
国の機関に問題だらけのニカラグア国民の政治家への願いは切実だろうことは安易に予想できる。


税関のゴリラおじさんに、
「ニカラグアのバイク保険に加入してないから入国させない」
といわれた。

どうせ数日しか滞在しないニカラグア。
その数日のために一年間の保険に加入しなければならないのはイヤだ。
なので、ヨーロッパで加入した保険の書類をみせた。
「これは世界で適用する保険だ」と言った。当然ダメ。

今度はモロッコで加入したバイク保険の書類をみせた。

アラビア語の表記。これならごまかせる。
على دراجة بلدي، ويبارك الله
(神のご加護を)


ゴリラ職員は、私の言葉を完全に無視し、どこかで判子をもらって来いといった。
灼熱の外に出て、判子を押してくれるであろう別事務所に歩いて向かった。

目と鼻の先の事務所。
その事務所に何度も何度も足を運んで汗だくになった。

スペイン語がまったくわからない。全員、なにを言っているのか検討もつかない。
困っていると、バックパッカの日本人が現れた。
簡単に出入国している姿をみて、正直いいなァととても羨ましくなった。

ここでは判子をもらえなかった。その判子も、なんの判子か解らないでいる。
いったい誰に判子をもらえばいいんだ。言葉も通じないし。

ゴリラの事務所に戻り、ゴリラは再度、向こうの事務所にいくよう命じてきた。
灼熱。その途中だった。倉庫をのぞくと、はじめてみる通関士がいた。彼に事情を話すと、すぐに判子をくれた。
またゴリラのところにもどって判が押された入国審査書を提出。ようやく終わったと思ったら、今度はゴリラ「保険だろ!」といった。

なんだそれ!保険のことを「セグロ」という。私は「セグロ、ノープロブレマ、トウ、プータ」と、言った。
トウ・プータとは、あなた・ク○ヤロウという意味。
罵声をあびせたわけだが、ゴリリンは途端に静かになり、かわりに国境警備兵が3名でてきた。
全員ライフルを持って私めがけて迫ってくる。このときの映像は忘れもしない。

「何事か!逮捕するぞ!」
ライフルを肩に乗せて警備兵は威嚇した。オフィスはちょっとした大騒ぎ。
国境警備兵を制御してくれたのは現地のおばさんだった。
まあまあ、このひと日本人だよ。という感じ。申し訳ありませんでしたプータなどと口走るつもりなかったんです。

ゴリさんは、まあいいかという表情で入国させてくれた。
本当に怖いおじさんと警備兵だった。

入国したのは夕方5時。ニカラグア国内を走り始めると右手に大きな湖、そこに浮かぶ火山がみえた。田舎道に人影はない。

逕サ蜒・881_convert_20111025010613

まもなく市街地というところで度肝を抜かれた。
選挙パレードである。デモといってもいい。

多くの車と人が、道を塞いでいた。村総出の行事。
警察官の手信号では裏道をまわれということだったが、しかし私もヒートアップ。デモに参戦。
トラックの荷台に乗る人とバイクの私に壁は無い。
すぐにアミーゴと大騒ぎ。
数百台、数千人のデモに飛び入り参加してワオーワオーギャオーなどと叫びながら徐行する我らバイクと選挙カー。

つい調子に乗って空ぶかしやりまくったからバイクのエンジン調子悪くなったw


nih.jpg
一般車両を警察公認で封鎖する若者。
ノリの良い私だけが通行許可された。
もとは農民のトラックなのだろう、荷台にもタイヤにもふんだんに土が付着していた。



同じころ首都マナグアでは暴動がおきていたようだ。
政府官邸に投石している過激派が、夜のニュース番組で流れていた。

この村でも、深夜まで大騒ぎしている若者たち。
蛇行しながら大暴走する大型観光バス、バスの天井に乗って踊り狂っている市民。

いったいどうなってる。
やけに楽しそうじゃないか。
nig.jpg
夜の部は、もっと盛り上がってる。
参加するためレストランを駆け足で出たら、店主に危険だからと制止された。
そんなのヒャクも承知。血がたぎる!


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Hotelをさがしてぶらぶら走る。長屋の中間地点にHotelの文字。走りながらのぞくと、階段のしたに受付がありバイクではムリだと悟った。
次のホテルも格安なのだがバイクは入れない。地域運営の高い塀のある駐車場にバイクを置いてホテルに泊まることになった。
そこはやたらと高い塀に囲まれた駐車場のようなところ。どこでもいいと言われたので看板の無いあやしいトラックのあいだをぬけて一番奥、オイルくさい片隅に置かせてもらうことにした。

一泊8ドルの宿には、シャワーもあった。窓や扉に鍵こそ無かったが、ないならないでいい。ニカラグア国民に泥棒はいないと信じている。
なぜならデモを共にした友達がたくさんいる。デモに参加して肌で感じたことは、この国に悪いやつはいないということだ。悪いやつは裏の目つきをすぐに出してくる。荳ュ邀ウ隲ク蝗ス+(3)_convert_20111025010849





ニカラグアに悪い人がいないと確信できる、もうひとつの出来事に、家族を大切にする姿を多く見かけた。
母さんを大切にする地域にはだらしない男はいても悪いやつはいない。



nic.jpg

とんでもなく暑い部屋で汗だくで寝た。バルコニーでだれかが酔っ払いの鼻歌を披露している。笑い声がガラス窓にひびいていた。


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Author:masatorakun
皆様、こんにちは。
大型バイクのハーレーダビッドソンで世界一周したときの日記を再現しました。
楽しんでいただけると嬉しいです。

*写真転用コピ等禁止予めご了承ください。

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